20年近く、障がいのある仲間たちと「自分だけのアート探し」の旅を続けている。
いつの間にか、長ーい旅になってしまった。
「風のように自由にアートを楽しみたい!」
いつも、そんな想いで作品を紡いできた。

旅の始まりは、生活の中で、「あれはダメ!こうしなさい!」といった
様々なルールや管理のもとに置かれがちな仲間たちと、
せめてアート表現の世界では自分らしさを取り戻そうと、
夜間の作業所を借りてアートスペースを作ったこと。

やがて、一人ひとりの個性でアートを楽しむためには、既製の画材や画法を超えて、
自分に一番合ったオリジナルな素材や画法が必要なことに気づいた。
でも、一人ひとりの気持ちに合った素材や画法を見つけるのは至難の業。
あれやこれや試行錯誤を続ける仲間との二人三脚の旅は今も続いている。

ここに紹介するのは、そんな仲間たちの作品。
どんな気持ちで?
どんなふうに描いていったのだろう?
絵の向こうに広がる世界をいろいろ想像しながら
楽しんでいただければとてもうれしい。


フェースofワンダー代表
くすくすミュージアム館長代理





ここで紹介するのは、
「フェースofワンダー」というアートスペースに集う、
障がいを持った方々の作品です。

フェースofワンダーとは、
「自分らしいアートを楽しむ場が少ない」と考えたまねきねこさんが、
障がいのある仲間と一緒につくった場所。
アートの勉強をするわけでも、仕事にするための教室でもなく、
表現を楽しむスペースなのです。

彼らの作品を見ていると、
びっくりさせられたり、ほんわかしたり、くすくす笑ってしまったり。
心に心地いい風が吹いてきたような気持ちになります。

そんな風が、皆さんの心にも吹きますように。


くすくすミュージアム編集長

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