第409回「夏の熊」
不器用な丁寧さにホッとする。
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これは……熊の覆面…かな? すごくいい感じですね。一度見たら、忘れられない顔してる。恐いような、優しいような、寂しいような不思議な表情。熊の絵本があったら、挿絵にもぴったりなんじゃないですか? |
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すみません、知らないです。まねきねこさんは、宮沢賢治が大好きですよね。 |
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どんなシーンを思い浮かべちゃうんですか? |
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まねきねこさんは、この絵の熊を悲しそうな表情だと思ったんですね。 |
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この熊って、いろんな表情にも見えますよね。目に注目すると、怒りの炎が燃えているようで怒っているのかなと思うし、周りのポップな水玉を見ていると、ウキウキしているのかなとも思うし、見ようによって全然違う。すごいなぁ。 |
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この熊、色合いもいいですよね。どの色もどこかひねりがあって、おしゃれというか。 |
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はい。そのまじめさ、熊からにじみ出てます。きっと、たくさんの人たちから愛される熊になりますよ! |

よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。
主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。

