第373回「スイカ星」

もう、スイカ関係ない(笑)

この絵、最初はスイカを半分に割って、その中にあいさんの好きなものを描いていこうというところから始まっている。
これはまた、斬新なスイカが出てきましたよ。まるで赤い月みたい。月にウサギが見えるように、こんな動物が見える星があったら、楽しいじゃないですか。
あいさんは野菜の絵を描くことが多い。それも画面いっぱいの巨大野菜。彼女ののびのびした感じがよく出るテーマなんだけれど、最近はそれに飽き足らなくなってきた。もっと心弾む絵を描きたくなったのだろうね。
ほうほう、それでこの動物園みたいなスイカを描いちゃえ、みたいなことになったんですね。というか、これもうスイカ描く気ないですよね。スイカよりも、動物への愛が詰まってますよ。動物たち、すごくカワイイ!
そう、それにいつのまにかすごろくゲームのようになってた! 嬉しかったね。この発想があいちゃんだ!
絵の裏には、「めいろと星座」ってタイトルが書いてありますよ。もう、スイカ関係ない(笑)。この、やりたいことを見つけてグイグイ突き進んじゃう感じ、最高ですよね。
真ん中に可愛い猫が得意そうに、にんまり座っている。ここがあがりなのかな?
これ、キツネじゃないですか? ほら、尻尾がフワフワ長い。あいちゃんに怒られちゃいますよ(笑)。猫は多分、キツネの左下ですよ。ほらかわいい! それにしてもアレですね。ポケモンなみに、動物のキャラがたってるなぁ。
あいちゃんはこれを描いたら、背景に行き詰まって相談に来た。ぼくはこれが星に見えたので「宇宙にしようよ!」って言った。するとアイデアがひらめいたのか、すぐに描き始めた。
この星座、いいですよね。
ただ、難しかったみたいで「うまくいかなかった」と少しがっかりしてた(笑)
これ、うまくいかなかったんですか。ヤバイ! うまくいってたらどうなってたんだろう。
次回に期待しよう!
2016.10.07(fri)




よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。 主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。









色鉛筆/水性絵の具/380×540mm




かんそうを送る