第354回「タコ怪人」
適当にバリバリ破ってどんどん貼っている。
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実はこのタコ、偶然に生まれた作品。アキトさんは最初、お母さんたちと一緒にチラシを使って共同制作のサラダのコラージュを作っていた。サラダ菜や生ハム、キュウリにトマト……彼はそのとき、このタコを作った。 |
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ところがこのタコ、存在感が強くて、サラダの素材にするより作品として自立していたってわけだ。 |
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怪しいよね(笑)。タコの被り物をして、こちらを見ているのかな。白い眼が怖い。吸盤の大きさもすごい。何にでも貼りついてしまいそうだ(笑)。背景の赤はクレパスで塗っているんだけど、その密度もまたすごい。タコよりも濃い赤。 |
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彼にはコラージュっていう方法がいいのかもしれない。ダイナミックな構成、アッと思わせるアイデア、強いインパクト……そんなものがギュッと詰まっている。適当にバリバリ破ってどんどん貼っている。それが生命感を作っている。 |
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よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。
主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。

