第280回「草原のトルソ」
右端の短めのトーテムポールも気になる。
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そう。この絵の面白さは、石灰岩の形にあるんだよね。 |
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これは、ゆうごさんの風景画。秋吉台あたりの風景写真だね。空には気持ちのいい青空。草原には、石灰岩が彫刻のように点々と広がっているんだ。 |
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彼は、形を描くのは自信がないから、色鉛筆のタッチの表現に取り組んできた。海辺の岩場や珊瑚礁の色をローラーでざっくり色をつけ、その上から色鉛筆で自分のタッチを塗りこむみたいにゴシゴシ描き込んでいく。 |
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これだけボールペンで描いているんだ。シンプルだけれど、人体のトルソみたいに変化に富んで面白い。ヨコハチさんが地蔵だと思ったように、いろいろな想像ができるよね。例えば、左端の石はズルズル這っているイルカみたい。 |
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一番手前には、グッと首を持ち上げた人のような顔をしたスフィンクスがいるみたい。 |
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何度か直角に折れ曲がっている紐のようなものも、気になる。これを境に、草原が明るい緑と濃い緑に二分されている。雲の影なんだろうか。 |
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よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。
主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。

