第277回「かっこいい動物たち」
これまた巨匠の予感ですね。
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さらさら描いているけれど、炭酸水のような軽くて透明感のある絵(笑)。一見いい加減に見えるけれど、実はとてもしっかり動物たちの姿を捉えている。ペンギンの動きとかワシの目を見ると、どこがポイントかわかっているようだ。 |
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ペンギンなんか、無邪気な子どもとそれを見守る親ペンギンの心配そうな表情が絶品! 二匹の大きさやバランスも絶妙だよね。オオカミは、眉をキッとあげた凛々しい表情。ワシは、森の王者の風格さえ感じさせるね。 |
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うん。オオカミの絵の背景なんかは、彼が生きている厳しい環境、冬の強い風(ブリザード)を連想させる。両耳を立てて、風の中に仲間の声や獲物の動きを探っているみたい。 |
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どれも軽くてしなやかな線。余分な線もあるようだけれど、あまり騒々しさを感じない。実はかなり意識的にコントロールして、抑制しているかもしれない。見れば見るほど、すごいなぁって気がする。 |
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うん。「お主、なかなかやるな!」って、声をかけたくなるよ(笑) |

よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。
主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。

