第247回「見つめるヒツジ」

来年が未年でよかったなぁ。

年の瀬が近づき、たくさん集まってきたヒツジの絵。年末年始にかけて紹介してきたのだけれど、一点ずつだと紹介しきれないので、複数紹介していくことにしよう。今回取り上げるのは、こちらをじっと見ているヒツジ。
いいですね、もうジャンジャン紹介してまいりましょう。私が気になるのは、一番上の紫の丸の中のヒツジ。っていうか、これ、ヒツジ?
ヒツジって、本来耳が横に出てるんだよね(笑)この顔はやっぱりヒツジじゃないよねぇ。これは、コーラの画家のモリヤマくんのヒツジなんだけど、例によって「あー無理! 無理! 」って言いながら描いた(笑)
お決まりの「無理! 無理! 」、出ましたか(笑)いつも無理とか言って、いい味の絵を描くんだよなぁ。この丸い鼻と、鼻からつながってる真一文字に結ばれた口。ドラ●もんみたいなんですけど(笑)
白い顔と色のない目、ちょっと意味ありげな仮面をかぶっているヒツジだね。紫と灰色の組み合わせがきれいで、簡潔なデザイン性もあって引き込まれる。なんか穴にこもったコウモリみたいなヒツジだね(笑)
この左下の、ボーボーの草の上のワサワサしたヒツジは、ビートルズ大好きコージローさんのヒツジなんですね。ビートルズの絵と全然違う!
ぼくも、こんなにやわらかな線で描くんだってびっくりしたね。表現って、テーマや画材によって、こんなに違ってくるんだって教えられた。灰色と紫と緑の混色の毛が美しい。
口は……ヒゲ? ちょっとダリっぽい、はじけたヒゲですね(笑)
右下の康平さんのヒツジはどう? イギリスの田舎のヒツジなんじゃないかって思っちゃう。なぜだろうね? 窓からのぞくと、きっとこんなヒツジがこちらを見ているような気がするなぁ。
そう思ってみると、この子家の人にすごく懐いている感じですね。性格良さそ〜。
うん、優しい表情がいいよね。なんだか癒される。ヒツジの毛もふっくらやわらかな感じがよく出ている。
あー、ヒツジっていいですよね。来年が未年でよかったなぁ。
2014.12.19(fri)




よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。 主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。




●モリヤマくん/水性色鉛筆/190×235mm●コージローさん/水性色鉛筆/135×190mm
●康平さん/絵の具/色鉛筆/100×150mm




かんそうを送る