第230回「悩むカブトムシ」
『ロマンチック春日部』って、何だろう。
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これは、長津田でやった「あみだアート」のときの正隆さんの作品だね。 |
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このとき、正隆さんはあまり気乗りしなかったみたいで、「小さなマス目に色なんか塗ってられっかよ」って感じで、ま、適当に塗りつぶしていた。 |
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で、彼は漢字や数字の計算が好きなので、マス目の中に文字や数字を書いてもいいよって言ってみた。すると、俄然やる気を出して、いろいろな文字を描きこみ出した。 |
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『青葉台』や『長津田』もあって、これは田園都市線の駅だね。『七戸』や『十和田』は、東北の沿線。ローマ字で『NAKAYAMA』って書いてあるのは、横浜線かな。『久段下』? 九段下かな? これは愛嬌ね(笑) |
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これを短冊状に切って、貼って、あみだくじを作り出したんだけど、上手くあみだくじになってくれない。でも、アート的には面白い線群が生まれた。それで、ここに虫でも置いて進ませてみたらって言うと、カブトムシを描いた。 |
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大きなカブトムシは、どこからスタートすればいいのか、頭を抱えて悩んでる風に見える。もしくは数字や文字で書かれた暗号を読み解こうとして、困っているようだ。 |
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もちろん彼はそんなこと関係なく、カブトムシをここに貼りつけたんだけど、面白い構図で物語が生まれている。 |
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よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。
主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。

