第328回「赤いネコ」
意思のようなものが伝わってきますね。
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これネコの写真を見て描いていて、ネコの額とか頬、体は、色調を意識してチラシを使い分けていた。机の上にチラシを色別に分けて、丁寧に、工作でもやるように楽しんでた。 | |
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さらによく見ると、チラシとチラシの間には細筆で色を塗り込んでいる。 | |
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彼、くすくすミュージアムには初めての登場かな? 高等部を卒業して働き始めてもう何年になるんだろう。体を動かすのが好きで、湘南国際マラソンなんかにも参加して走ってる。穏やかで周りにも気配りできる人。 | |
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ネコのひげなんかは、下絵の描線を残そうとしている。これはなかなか難しいよ。目も絵の具で塗った黄色を残している。背景のコーラルレッド(サンゴ色)もいいね。 | |
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うん。貼り絵だけの表現ではない、独特な存在感があるね。この技法を寛之さんがものにしたら、独特の表現が生まれるかもしれないなぁ。それにしても、初めてのコラージュで、これだけやれるというのは驚くね! | |
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よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。
主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。