第142回「中島くんが体重を計る」
中島くんが誰かは、ぼくも知らない。
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う〜ん…書家の井上有一の写真を見て描いたんだ(笑)。写真では上半身裸の有一が、太い筆で一気に文字を書いていたんだけれど、TARO画伯の絵はいつの間にか、中島くんがおそるおそる体重計に四つん這いになる絵になってた。 |
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中島くんが誰かは、ぼくも知らない。作業所での健康診断でも思い出したのかな? 痩せてるよね? 50kgくらいかな(笑) |
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「風」とか「貧」とかは、有一の文字を見て描いたんだ。ただ、足下は中島くんの文字になってるね。オレンジの紙に書いているっていうのが、衝撃的。 |
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こんな絵を画伯が描いてるなんて知ったら、有一も地下から出てくるかもね(笑)豪快に笑いながら、一緒に絵や書を書きまくっているかもしれない。 |
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そう。3年後が井上有一の生誕100年で、仲間たちと有一のコラボレーション作品展をやりたいんだ。有一が生きていたら、きっと面白がったと思うね。でも、作品はコラボできる。フェースらしい、有一らしい作品展にしたいんだよ。 |

よこはちは、名もない女性編集者。障がいを越えて表現を楽しむアートスペース「フェースofワンダー」の仲間たちの作品に惹かれ、主宰者のまねきねこさんに「くすくすミュージアム」で絵を紹介しないかと持ちかけました。
まねきねこさんは、「フェースofワンダー」で個性に合わせた素材、道具、画法開発を大切に考えた活動を展開するかたわら、「指導者養成講座」にも取り組んでいる人物です。
主著に『アートびっくり箱』(学研)、『続アートびっくり箱』(学研)、『ねっこのルーティ』(パロル舎)、『ねっこのルーティ(電子書籍版)』(BowBooks)など。

